ここでは2025年~のリノベーション実例をご紹介します。
■イメージ共有から丁寧に
景色の良さ、立地の魅力に惹かれながらも、
既存の室内の印象が希望のイメージと離れており、購入を迷われていたというお施主様。
「リノベーションで思い描く空間にできるなら」とこの物件の取得を決断され、お打合せがスタートしました。
ご提案の最初には、3Dパースを用いてお施主様とのイメージのすり合わせを行いました。
「ホテルライク」というキーワードを共通認識にできたことで、素材や設備の選定もスムーズに進めることができました。
■眺望を最大限に楽しむための工夫
既存のリビングには大きな庇がかかっていましたが、室内からの景色を遮ってしまうため、思い切ってカット。
また、天井と窓の間に壁が残ってしまうことを気にされていたため、元の高さ2200mmの窓を2400mmのハイサッシへ入れ替えました。
カーテンも天井に埋め込み、窓をすっきり見せることで、眺望をよりダイナミックに楽しめる空間に仕上げています。
デッキは一部を撤去しつつ、一部は拡張。
リビング横にはアウトドアリビングを設け、天候や気温を気にせず年間を通じてバーベキューが楽しめるようになりました。
テーブルはグリル付きで、お施主様がこだわって選ばれたお気に入りの一品です。
■ホテルライクな意匠と、細やかな使い勝手
キッチンはオーダーメイドで造作。
ディクトンキラの天板にウォールナットのダイニングテーブルを組み合わせ、重厚感のある印象に。
食洗器は2台備え、布巾掛けを扉の中に納めるなど、デザインと機能の両立を図りました。
トイレや洗面、バスルームもすべて一新。
浴室はもともと天窓付きでしたが、「ヒートショックの心配の無いあたたかいお風呂にしたい」とのご希望から天窓は撤去し、天井にも断熱材を追加。
さらに浴室内には床暖房を設置し、快適さを高めています。
■細部までこだわった、スタイリッシュな空間構成
建具は一部を除いてすべて枠のないハイドアに入れ替え。
廻り縁もなくし、すっきりとした壁でホテルのような印象に整えています。
2階ホールでは、窓枠を黒に塗り替えることで空間の雰囲気を引き締め、階段横の腰壁は撤去してフラットバーの手すりに変更。
光が階段を通して1階まで届くようになりました。
■外観と玄関まわりも、上質にアップデート
元のブラウンの外壁はブラックに塗り替え、印象を一新。
玄関まわりにはお施主様がセレクトされた「セラウォール」というマテリアルを採用し、割付まで検討して仕上げました。
ヘリンボーンの木戸は造作で製作。風除室の先に設けた玄関ドアは、ハイクラスの仕様で来客を気持ちよく迎え入れます。
玄関ホールにはもともとあったFIX窓をあえてふさぎ、ギャラリーとして使える空間に。
階段横の斜め壁も撤去して天井から床までの壁を作り、アートが映えるシンプルな構成に整えました。
FIX窓の外から見える面には照明を仕込み、温かく迎える“光の演出”として活用しています。
■個室も快適に
主寝室の天井には、もともと折り上げ天井になっていたところに間接照明を入れました。
収納も、既存のクローゼットを使いやすいものに造り変えています。
ゲスト用の寝室も、使えるところは活かし、必要なところには手を入れて、快適に過ごせるようにしました。
和室は、もともと素晴らしい造りだったので畳だけ交換しました。松の描かれた襖を開けると、窓から立派な松の木が目の前に!
ご家族やご友人とともに、自然に囲まれた軽井沢でゆったりと過ごすための別荘が完成しました。
日常を離れて、こだわりの空間で過ごす豊かな時間を楽しんでいただけたら嬉しいです。